紹介予定派遣とは、派遣期間を経て正社員や契約社員を目指せる制度である。
派遣期間は3~6ヶ月程度となっており、本人と派遣先企業のマッチングが成立すればそのまま正社員契約が可能だ。
また、派遣期間中の給与は派遣先から支払われるようになっている。
紹介予定派遣のメリットは、入社する前に自分に合った職場かどうかを見極められる点である。
実際に働く場合と外から見たイメージは異なることが多い。
紹介予定派遣であれば、そのようなギャップを埋めることができ、入社時の不安感なども軽減されるだろう。
また、職場で求められるスキルや仕事内容の確認も可能だ。
派遣社員の時点で内容が把握できれば、正社員になった時のミスマッチも起こりにくくなる。
企業側も話しただけでは分からない本人のスキルや実力をチェックできるため、大きなメリットが得られるのである。
実務経験が少なくても、仕事に取り組む姿勢をきちんと評価してもらえるだろう。
通常、派遣社員での雇用は面接が禁止されている一方、紹介予定派遣は中途採用と同じく面接があることも特徴的だ。
中途採用の面接は集団が殆どだが、紹介予定派遣は個別の面接が一般的なため、中途採用よりも自己アピールしやすい面接環境となっている。
なお、面接結果は派遣会社から通常1週間程度で知ることができる。
正社員雇用と変わらず、筆記試験がある企業も少なくないため、試験がある所を受ける際は事前に問題集で内容をチェックすると良いだろう。
正社員雇用前に試験が行われるケースもあることから、派遣社員期間中に勉強しておくのも良い方法である。